2008年5月7日水曜日

polka:002 PTA新聞には、デザインよりディレクション。

書き文字の表彰状って、未だにあるんでしょうか? いや、あるんでしょうが、DTPにどれくらい置き換わっているんでしょう? さて、表彰状といえば、20代前半に、印刷会社の工務として鶴橋あたりの書き文字屋さんにドサっと原稿渡して、差し入れしたおまんじゅうを一緒に食べたことを思い出します。(そういえば、差し入れ用は三色団子とかだったから、春先だったような)

一文字間違えては、全紙書き直し、で、何度も行き来していましたが、卒業生全員書ききるまで、集中力がよく途切れへんな、と思ったものです。(いや、よく考えてみれば、集中力がとぎれるから間違えてはったんでしょうね)

PTAは、難しくなりそうです。一度目の打ち合わせで妻が出席したのですが、誌面の何分の一かの割り当てしかなく、分業制もきっちりとられ、レイアウト作業も集合で行うような... 当然といえば当然ですが、誰がデザインする、なんてのはないような感じです。

たいくつ気味なPTA新聞に、デザイン革命を起こそうかと思っていて、小学校に通う子供達にお父さんの作品! を見せたるでー と意気込み、家庭訪問時には「ぜひ、お願いします」と先生に期待されてしまいましたが...。

現場は、和気藹々に作業が進めば、今まで通りで何ら問題はなく、むしろ1匹オオカミ的なプロが入ると、余計に混乱を招くことでしょう。もし強行すれば、全てを背負い込みそうで、来年以降を考えると無責任なことにもなりかねぬ。などと、トーンダウンしています。

他の委員さんのテンションをあげたり、少しずつ全体的な意識のボトムアップを図る、ディレクター的な地道な努力が集団作業においては求められるのでしょうね。でも、プロのデザイナーでも、集団になると、まとめるのが難しいのに(あんまりそのきもないやろな、の)素人さんに対して、導くなんてとんでもない。(最初からわかってたはずなのに、あんまり深く考えていませんでした。浅はか!)

結局、ゴーストデザイナーとして黒子に徹するように、妻よりクギをさされてしまいました。(打ち合わせも基本、妻が行く予定になってしまいました)が、それでも何か「色」を出してチョけてしまうだろうな、とデザイナーな自分は思います。

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